正直に言います。私は「新しいモノ」が大好きです。 60代になった今でも、新しいガジェットや技術が出ると、後先考えずに飛びついてしまう。いわゆる「人柱」体質は治りそうにありません。
そんな私が、人生で最も興奮した時期。 それは間違いなく、1990年代の「インターネット黎明期」でした。
今の小学生の保護者の皆さんは、まだ子供だったか、あるいはこれから生まれる頃だったかもしれません。 皆さんにとって、ネットやスマホは「あって当たり前のインフラ(空気)」でしょう。 しかし、私は現場のエンジニアとして見ていました。世界が音を立てて変わり、仕事のルールがひっくり返る瞬間を。
「ベッコアメ」や「リムネット」といったプロバイダの契約に走り、深夜にテレホーダイを待ちわびたあの日々。 電話回線のモデムから聞こえる接続音もそうでした。最初はのどかな「ピー・ヒョロロ」だった音が、通信速度が上がるにつれて「ピー・ヒョロロ・ガーガー」と、けたたましいノイズに変わっていく。 あの騒がしい音の中に、私たちは「未来の解像度」が上がっていくのを肌で感じていたのです。
今、私はあれと全く同じ「匂い」を、生成AIに感じています。
これは流行り廃りのブームではない
「AIなんて、一時的なブームでしょ?」 「うちの仕事には関係ないかな」
もしそう思っている保護者の方がいれば、元通信系エンジニアとして、歴史の証言者として、はっきりお伝えします。 これはブームではありません。インターネットが登場した時と同じ、いやそれ以上の「地殻変動」です。
世間では今、「文章ならChatGPT」「画像なら〇〇」と、次々に現れる新しいAIツールの話題で持ちきりです。 まるで、インターネット初期に「どこのプロバイダが得か?」と大騒ぎしていた時代を見ているようで、少し懐かしくもあります。
ですが、1980年代の「第2次AIブーム」を知る私から見れば、実は本質はもっとシンプルです。 当時、私たちエンジニアが夢見ても手が届かなかった技術(エキスパートシステム=専門家のように振る舞う知能)が、40年の時を経て、ようやくハードウェアとデータの進化によって「完成」したに過ぎません。
つまり、魔法ではないのです。 昔のエンジニアたちが夢見た世界が、正統進化して戻ってきただけ。
だからこそ、大人が先に触らなければならない
私が今回のセミナーで、子供たちではなく、あえて「お父さん・お母さん」にAIを触ってもらいたい理由はここにあります。
この「40年越しに完成した賢い相棒」は、これからのお子さんたちの人生において、インターネット以上に「当たり前の空気」になります。 その時、親である私たちが、
「AIなんてよく分からないし、怖い」
と背を向けていては、子供たちに正しい未来の歩き方を教えてあげられません。 ツール(アプリ)の名前なんて覚える必要はありません。すぐに変わりますから。 大事なのは、「この賢い知能と、人間はどう付き合うべきか」という本質を、肌感覚として持っておくことです。
難しい勉強はしません。ただ「驚いて」ください
私のセミナーは、難しいプログラミング講座ではありません。 私が日々感じている、 「えっ、今の技術ってこんなことができるの!?」 「これなら、あの面倒な家事が楽になるかも!」 というワクワクを、そのままお裾分けする体験会です。
エンジニアとして技術の変遷を見てきた私が、少しだけ「未来の予習」をナビゲートします。 どうか、お子さんのためだと思って、まずは大人の皆さんが楽しみに来てください。
「昔、モデムがガーガー鳴ってた頃も、こんな騒ぎだったんだよ」 そんな昔話をしながら、最新のAIの世界をご案内します。

「先生、『40年待ってた』ってカッコよく言ってますけど、その間、特にAIの開発に関わってたわけじゃないですよね?」

「…痛いところを突くなぁ。 いいんだよ! 『待つのも仕事』のうち! ようやく時代が私に追いついてきた、と言わせておくれ(笑)」

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